エントロピーの増大の法則と失敗と挽回の話

 

午前中にサクッと家事を終わらせて

午後からは娘っこを遊び場に連れて行った。

スーパーの中にある遊び場なんですが

三輪車だったり大きなつみきだったり

おままごとセットや遊具などかなり充実している。

しかも無料!

田舎ならではの特権なのか?

そこで、マグネットがついた積み木?ブロック?

のようなおもちゃで遊んでいた娘っこ。

何を作っているのか聞いたら

「土星!」と答えて、

すぐに土星をバラバラにしていた。

「そして宇宙に散り散りになっていきました〜。

わっはっは〜。」と言ってブロックを散り散りにしていく娘っこ。

その散り散りになったやつは、

広がっていって元の位置に戻ってくることはないんだよなー。

そんなことを考えていたら、

大学の授業で、エントロピーの増大の法則というのを

教わったのを思い出した。

エントロピーの増大の法則と失敗と挽回の話

不可逆性であり無限に広がり続ける

大学の先生って変わった人が多かったんですよね。

わたしの学部が理科系ということもあり、

変わった思考を持った人がたくさん。

化学の授業を担当していた教授は

いかにも博士!といった風貌。

ジャムおじさんがメガネをかけている感じ。

講義ではマイクを使っていましたが

ボソボソと話して

1人でくすっと笑ったと思ったら

ゴッホゴッホ咳き込むというルーティンを持った教授でした。

 

その教授がしてくれた授業で特に印象に残っているのは

エントロピー増大の法則の回。

どうして印象に残っているのかと言われたら

これ!といったものがないのでどうして覚えているのか

自分でもわからないのですが、なぜか記憶に残っている。

コップの中にある水、うっかりコップを倒してしまうと水がびしゃーと流れ出てずーっと広がっていく。

広がっていくことはできるけど、その水を元通りにまたコップに戻すことはできない。

無限に広がっていって元に戻ることがない不可逆性である。

こんな例を出されてエントロピーの増大の法則を習った。

無限に広がり続けて戻ることがない。

物事に置き換えても大体が広がりを続けて戻ることはできないなあと感じる。

何かの失敗をしたり信頼を失うようなことをすれば

それが広がり続けてしまって元に戻ることはできない。

何かをしでかすと取り返すことって本当に難しいんですよね。

わたしもつい夫が怒るような言い回しとかで

話してしまって「あ!しまった!」と思っても

時は遅しで機嫌が悪くなってどんどんとそれが続いて行ってしまって

それを元に戻すことってできないんですよね。

もうやってしまったことですし。

だからと言って、それでおしまいってわけではなくて

そこからまた新しいアクションを起こして

別の広がりを作ることは可能なわけなんですよね。

素直に謝るとか謝罪の品を提供するとか(大体がデザート、笑)

そうして徐々に新しい広がりを作って馴染ませて

積み重ねることができるんじゃないかって思います。

 

これ、エントロピーの増大の法則とは全く関係ない話かもしれないですが。

何か失敗した時に挽回する!という言い回しがありますが、

失敗が消えてしまうことってのはないんですよね、

もう失敗してそれが広がっていってますから。

でも新たなアクションを起こしてさらに広がりを作ることは

できるので挽回するというのは新しいアクションを起こすといった

気持ちで挑むのがいいのかなって思います。

 

なーんて難しいように話していますが、

結局のところは失敗は消えませんよねって話?なのかな?

 

 

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